1912年淡路島で創業した土屋「濵岡商店」淡路島の土を建築材料の素材として製造販売を始めた
淡路島では良質な土が採れ、江戸時代より陶器や瓦などに活用されている
創業者の濵岡重吉は、この土の価値に気付き淡路島でも比較的大きい郡家港近くで創業した
左官材料として始まる
土という素材は大地の恵みとして様々な物に使われる
重吉は、この土を土壁としてDesignした
もちろん、当時建築はほとんどが小舞土壁工法で、いわゆる竹を組み土を塗る方法で作られており土は欠かせないものであった
土屋重吉として戦前は台湾や朝鮮半島にまでその販路を広げ土という素材(Material)を土壁(Design)という形で広げた
土から新素材へ
創業者重吉が左官材料としての「土壁」で販路を拡大してきた
しかし、戦後世の中は高度成長のもと、急速に姿を変えるその時代に、創業者から経営を引き継いだ二代目濵岡光義は、土という素材から新たな左官材料、新たな素材「繊維壁」と言われる繊維を樹脂で固める新たな左官材料製造を始める
繊維壁は、業界では革新的な新素材で、土壁よりも早くそして薄く、軽く、美しく仕上げることができ爆発的な人気となる
しかし、高度成長禍の中、技術革新は早くビニールクロスなどの新建材の台頭で繊維壁の人気は長くは続かなかった
自然素材と伝統文化
若くして二代目光義から会社を託された三代目博敏は、その繊維壁の凋落を感じていた
木造から鉄骨へ建築様式が変わり、左官材料からビニールクロスや塗装などへ建築材料が変わる中、原点回帰、左官の持つ最大の特長とも言われる「自然素材」に注目し、既調合漆喰壁の販売始める
漆喰素材は1500年続く日本の伝統文化である、文化財や日本の伝統建築には欠かせない素材である
左官の高い技術、長い歴史ある漆喰壁や土壁の素材の特徴、これらを約100年の歳月でメーカーとして蓄積してきた
Material Design Maker SHIDOへ
土という素材からはじまり樹脂、繊維、砂、石、セメント、石膏、石灰、左官材料を作り売る近畿壁材工業は、お客様が求める「壁」という製品を作ることで自然とその素材の魅力を引き出す技術を身に着けた
様々な色、ツルツル、デコボコ、ザラザラなどの意匠これらの素材や工法を左官材料だけに活かすのではなく世の中に役立てる
お客様の求める「素材(Material)」を「デザイン(デザイン)」する「製造業(Maker)」として始動する